
コンビニバイトを検討中の高校生諸君にとって、
幾ら稼げるか?
幾ら稼ぎたいのか?
とても重要ですよねー…
『携帯代と飯代ぐらい稼げればいーかな…』
『親が大変だから学費は自分で稼がないと…』
同じ高校生でも、アルバイトで稼ぐ理由は人それぞれですよね。
そこで今回は、高校生が本気でコンビニバイトに取り組んだ場合、
どのくらい稼ぐことができるのか?
平均した月収はいくらなのか?
MAXだとどのくらいまで稼げるのか?
10年以上コンビニで店長を務める私が、実例を元にいくつかのケースを紹介します。
コンビニバイトを検討中の高校生諸君にとって、私の記事が少しでも参考になれば幸いです。
コンビニバイト高校生の平均時給・月収は?髪色はどこまでなら大丈夫?
まずは、コンビニの基本シフトについて触れておく必要があります。
6~9時 | 9~13時 | 13~17時 | 17~22時 | 22~6時 |
斎藤 | 山田 | 田中 | 田中 | 川崎 |
高橋 | 高橋 | 鈴木 | 本田 | 安藤 |
一般的なコンビニは、ご承知の通り、24時間365日営業で休みはありません。
つまり24時間365日、0時~24時まで、スタッフが入れ替わり勤務し、店を回していきます。
高校生は、法律で深夜働くことはできません。
朝5時~22時までが、法律上、高校生がコンビニで働くことができる時間帯となります。
一般の学校に通う高校生の場合、17時~22時が主な勤務時間になると思います。
部活や通学時間などの関係で、18時からしか働けない高校生もいますが、
コンビニの募集は、ほぼ17時~22時となります。
ただ、17時から入れないからといって、コンビニバイトをあきらめる必要はありません。
エントリーや面接時に、学校の関係で、18時からになってしまう可能性があることを事前に伝ておけば全く問題ありません。
シフトが臨機応変に対応できるのも、24時間365日営業のコンビニの良いところです。
ただし19時しか入れないと、よほどの人手不足でもない限りは、少し難しいかもしれませんね…
17時~22時勤務希望の場合…
私が店長を務めるコンビニでは、高校生は週2~3回の勤務が殆どです。
時給1,050円の高校生1年生の本田さんは、部活の合間に週3回程働いてる。
毎週、月・水・土の17時~22時の勤務で、試験前は1週間休みをとってる。
月・水・土の週3勤務の本田さんの場合、1ヶ月の勤務日数は、おおよそ“12日~14日”となり、1日の勤務時間である5時間をかけると…
1ヵ月の総労働時間は“60時間~70時間”です。
この総労働時間に時給を掛け算したものが、この月の給料となる為、
本田さんの1ヵ月の給料は、おおよそ…
“時給1,050円×(60時間~70時間)=63,000円~73,500円”となる。
高校生が、コンビニで週3回働くと、毎月大体63,000円~73,500円の給料となると考えてよいだろう。
殆どの大手コンビニチェーンは、給与の締日は15日、支払いは25日に設定してる。
つまり、毎月25日に63,000円~73,500円の給料が受け取れる。
ちなみに、私の勤めるコンビニでは、この金額が高校生の平均となります。
17時~22時、週2勤務の場合…
細川くんは、近くの商業高校に通う3年生。
卒業後は、就職を希望してるため、特に試験休みは希望してこないので助かってる。
彼の勤務は、水曜日と土曜日の週2回だ。
細川くんの時給も本田さんと一緒で1,050円。
勤務希望が週2(水・土)の場合、1ヵ月の総労働時間は、平均すると“約41.6時間”となる。
つまり細川くんの1ヵ月の給料は、おおよそ…
“時給1,050円×41.6時間=約43,680円”となる。
つまり、17時~22時に高校生がコンビニで働いた場合“週3回なら約6~7万、週2回なら約4~5万”平均して稼げると考えてよいだろう。
今回は、東京都の平均時給の1,050円でシミュレーションしてみました。
あなたが働くことを希望する店舗の時給に置き換えて、総労働時間を掛け算していただければ、あなたの1ヶ月のおおよその給料を算出することもできます。
13時~22時、変則週2勤務の場合…
続いては、少し特殊な勤務体系を組んでる田中さんの給料を計算してみる。
彼女は高校2年で、大学入試に向けて少しずつ勉強を始めた帰宅部。
1年生の時は、週3回働いてたが、塾に通わなければならなくなり、週2回に減らすことを希望してきた。
本来であれば勉強に専念したいが、親も大変なので、携帯代ぐらいは自分で払いたいのでバイトは続けるとのことだ…
そこで、田中さんには週2回の勤務でも、週3回と変わらない金額が稼げるようなシフトを組んであげてることにした。
彼女は、水曜日と土曜日の週2回勤務だが、
話し合いの結果、学校が休みの土曜日に、少し長い時間働いてもらうことにした。
13時~22時の勤務で60分の休憩、つまり土曜日だけ8時間の勤務を組んでる。
※9時間勤務の場合、60分の休憩は労働基準法で定められてる。
つまり、土曜日だけ8時間働くことで、週3回働いてた頃よりは多少は減るが、ほぼ同額に近い金額を稼ぐことができるのだ。
計算してみよう。
変則シフトを組んだ場合、田中さんの1ヵ月の総労働時間は“約56.4時間”となる。
同じく、水曜日と土曜日の週2回、17時~22時で働く細川くんと比べてみよう。
細川くんの1ヶ月の総労働時間が、平均41.6時間なのに対し、田中さんは平均56.4時間と、1が月に約15時も多く働くことができる。
同じ週2(水・土)でも、土曜日に3時間だけ多く働くことで、1ヶ月に約15時間近くも勤務時間に違いが生じることになるのだ。
これにより田中さんの1ヵ月の給料は、おおよそ…
“時給1,050円×56.4時間=約59,220円”稼ぐことができるのだ。
収入面では、細川くんが1ヶ月に約43,680円稼ぐのに対し、田中さんは約59,220円と、約15,000円も多く稼ぐことができる。
この金額の違いは、高校生にとってはかなり大きいですよね。
田中さんは、週2回の勤務で目標の月6万円近く稼ぐことができてるので、とても満足してくれてる。
このような融通が利くのも、24時間365日営業のコンビニで働くメリットかもしれませんね。
6時~9時勤務希望の場合…
今度は、定時制高校に通う1年生の斎藤さんの給料を計算してみる。
彼女は6時~9時の早朝勤務で週4回働いてる。
6時~9時勤務の場合、相場では+20円~30円の早朝手当を付与してる店舗が多い。
ちなみに、斎藤さんの時給は1,080円(1,050円+早朝手当30円)です。
では週4回、6時~9時勤務の斎藤さんの1ヵ月の給料は果たしていくらになるのか…?
斎藤さんは、月・火・金・土の週4回勤務。
週4回(月・火・金・土)勤務の場合、1ヵ月の勤務日数は、おおよそ“16日~18日”となり、1日の勤務時間である3時間をかけると…
1ヵ月の総労働時間は“48時間~54時間”です。
つまり、この総労働時間に時給を掛けたものが、1ヶ月の給料となる…
斎藤さんの1ヵ月の給料は、おおよそ…
“時給1,080円×(48時間~54時間)=51,840円~58,320円”となる。
早朝6時~9時で週4勤務すると、大体51,840円~58,320円”稼げると考えてよいだろう。
6時~9時、週2~週3勤務の場合…
6時~9時の3時間勤務で、週3(月・水・金)なら、1ヵ月の総労働時間は“約38.4時間”となり、給料は“時給1,080円×38.4時間=41,472円”となる。
週2(火・木)なら、1ヵ月の総労働時間は“約24時間”となり、給料は“時給1,080円×24時間=25,920円”となる。
つまり6時~9時の早朝、高校生がコンビニで働いた場合“週4回は約5~6万、週3回は約3~4万、週2回なら約2~3万”平均して稼げると考えてよいだろう。
あなたが働くことを希望する店舗の時給に
、総労働時間を掛け算していただければ、あなたの1ヶ月のおおよその給料を算出することもできます。
6時~13時、変則週3勤務の場合…
やはりコンビニならではの特殊な勤務体系を組んでる高橋さんについても触れておこう。
彼女は、週3回の勤務だが、6時~13時まで働き、夕方から学校に通ってる。
彼女の両親は離婚してて、お母さんと2人暮らし、
少しでも親に負担を掛けないようにと、長い時間働くことを希望したため、このようなシフトを組んであげたのだ。
まず、先に時給について説明しておく。
斎藤さんと同様に6時~9時の勤務時間には、早朝手当がつくため+30円となるが、9時~13時は通常通りの時給1,050円となる。
よって高橋さんの給料は、基本給+早朝手当に分けて計算する。
彼女は、月・水・土の週3勤務なので、1ヶ月の勤務日数は、おおよそ“12日~14日”となり、1日の勤務時間である6時間15分をかけると…
※7時間勤務の場合、45分の休憩は労働基準法で定められてる。
1ヵ月の総労働時間は“75時間~87.5時間”となる。
この総労働時間に時給を掛け算したものが、この月の基本給となる。
つまり、高橋さんの1ヵ月の基本給は、おおよそ…
“時給1,050円×(75時間~87.5時間)=78,750円~91,875円”となる。
続いて早朝手当を計算してみる。
高橋さんは、1日6時間15分働いてるが、そのうち早朝手当が付与される時間は、1日3時間だけとなる。
つまり、1日働いて付与される早朝手当は“30円×3=90円”となる。
高橋さんの1ヶ月の勤務日数は12日~14日、これに1日に付与される90円の早朝手当を掛け算すると…
1ヶ月の早朝手当は“90円×(16日~18日)=1,080円~1,260円”となる。
よって、高橋さんの1ヶ月の給料は“基本給78,750円~91,875円”+”早朝手当1,080円~1,260円”=”合計79,830円~93,135円”となる。
高橋さんは、週3回の勤務だが、長い時間働くことで、大体79,830円~93,135円”の給料を毎月稼ぐことができる。
この他にも、高橋さんは他のスタッフが急激休みの時など、積極的に希望して働いてくれてるので、毎月10万近くは平均して稼いでる。
髪色と服装について…
一昔前は、派手な髪色、厚化粧、マニキュアなどは、本部が推奨するマニュアルでNGでした…
ただ、昨今は日本でも、そこまで髪色に対して抵抗はなくなってきたように個人的には思ってます。
古い考えをお持ちのオーナーの店舗では、未だに茶髪NGの場合もあるが、大切なのは”清潔感”と考えてるオーナーが多くなったように思います。
長い髪でも、きちんと後ろで結んでれば、多少派手な髪色でも、お客さんは気にしません。
ただマニキュアは、揚げ物やおでんなど食品も扱うため、あまり派手なのはNGです。
服装は、くるぶしまである長ズボンが必須で、短パンやスカートはコンビニではNG。
靴は、フロアーで滑らないように、ゴム底のスニーカーがベストです。
殆どの店舗で、更衣室やロッカーが完備されてますので、ズボンやスニーカーなどの保管も大丈夫です。
※駅中店舗など狭小店の場合は、念のため店に確認してください。
稼ぐことを希望する高校生の注意事項…
一般的に高校生がコンビニで働く場合は、殆ど気にする必要はありませんが、
家庭の事情など、様々な理由で、出来る限りたくさん稼ぐことを希望する高校生の場合、
気をつけなければならないのが、1年間の収入を103万円以内に押さえなければならないことです。
親が会社員で、養ってもらってる高校生の場合、103万円以上稼ぐと親の扶養から外れてしまいます。
親の扶養から外れてしまうと、親は税金や保険料を多く払う羽目になります。
また、ご自身も所得税や住民税を払わなければなりません。
この話を掘り下げて説明すると、話はかなり難しくなりますので…
様々な理由で、たくさん稼がなくてはならない場合でも、年間の収入は103万円以内に押さえてもらうよう、店長もしくはオーナーには伝えておこう。
1ヶ月の給料が、平均して10万近くになるなら注意が必要です。
よくあるのが…
当初は、そこまで稼ぐつもりはなかったが、仕事が楽しくなり、思ったより多く働かせてもらうことができたりで…
1ヶ月の給料が10万近くになったら、1度両親には1ヶ月の給料の金額を伝えておこう。
会社務めの両親の場合、子供の扶養については無知な場合もあるので、
『1年間の収入が103万円を超えても大丈夫かな?』
なんて聞いてみよう。
『103万円の壁…』
この言葉は聞いたことがあると思うので、両親も気になって会社に確認してくれるはずだ。
同じ年度の、1月~12月までの収入が対象となる為、最悪は年末の10月~12月の勤務を控えて、最終的に103万以内に収めてもらえば大丈夫です。
コンビニの仕事って何するの?…
コンビニの仕事って、ぶっちゃげ楽なんだろうか?
基本、高校生が働く時間のコンビニの仕事は、想像通り?まずはレジでの接客がメイン、
他には、品出し、鮮度チェックにフロアのモップ掛けやトイレ掃除など…
やることは、どこのコンビニでも一緒ですが、働く時間帯にどの程度来店数があるか?
仕事が楽かどうかは、これに限ると思います。
つまり来店数の少ない店舗なら正直楽だし、逆に来店数が多い店舗なら忙しいだろうし…
目安としては、夕方勤務なら、住宅立地の店舗なら、帰宅客で平均的に忙しいだろうし、逆にオフィス立地なら20時を回ればほぼ暇だと思います。
立地次第だと思うので、もし気になるなら、働くことを希望する時間に店舗に行って、事前にリサーチするとイメージしやすいかもしれませんね。
業務自体は、何処のコンビニでも、さほど違いはありません。
ただ、あまり暇すぎると、時間の経過が遅く感じるので、かえって辛い!
なんて声もよく聞きますがね…
あとは、やる気があるなら発注や売り場づくりを教えてもらって、時給UPを狙ってみるのも面白いかもしれませんね。

この記事のまとめ
本記事は、これからコンビニで働くことを検討中の方に向けてシミュレーションした為、時給は全て東京都内の平均時給1,050円で計算してます。
また、コンビニでは多少は残業をお願いされるケースもあると思うので、+アルファで手取りが増えると思って下さい。
高校生のアルバイトの月収は、2~3万程度が全体の20%ぐらい、4~5万程度が50%ぐらい、稼ぐ高校生になると9万~10万稼ぐケースもあります。
私の記事が、少しでも参考になれば幸いです。
今回も、最後までお付き合いいただき、ありがとう御座いました。