今まで働いた分の、給料は貰えるのか?
家に連絡が来たりするのか?
そもそも法的にはどうなの?
どのような問題が生じるのか、コンビニ現役店長の私が、様々なケースを検証します。

コンビニバイトをバックレようと考えてる?働いた分の給料は振り込まれるのか…
通常、バイトを辞めるには、どのくらい前に、その旨伝えればよいのか…
法的にはどうなのでしょう?
社員やアルバイトなど、労働者は、退職を希望すれば辞められることが法律で定められています。 雇用契約期間に定めのないアルバイトであれば、退職意思を伝えた2週間後には辞められることになっており、会社や店舗は、これに従う必要があります。
このように、法的には2週間前に伝えることで、バイトは辞めることはできます。
ただし、あくまでもお願いにはなってしまいますが、辞める1ヵ月程度前には伝えて欲しいとお願いしてるコンビニが殆どですし、当店でも、そのようにお願いはしてます。
理由は、シフトを1ヶ月先まで、作成してることが多いからです。
また、新しい従業員を募集するための時間と、研修に要する時間が必要な事…
これはコンビニに限ったことではないと思いますが、やはり1ヶ月程度は猶予が欲しいのが本音です。
働いた分の給料は貰えるのか?…
バイトをバックレようと考えたとき、最初に頭をよぎるのは、恐らく…
「今まで働いた分の給料は貰えるのか?」
結論から申し上げますと、貰えます!
正確に申し上げれば、法的には、働いた分の対価は貰えて当然です。
ただ、素直に振り込まれるかどうかは、微妙かもしれません…
大手のコンビニチェーンでは、給料の支払いは振り込みが殆どです。
オーナーが従業員の給料を計算して、期日までに本部に報告する事で、従業員の給料は、全て本部が代行して振り込みます。
ただ、オーナーは店の権限で、この振り込みを止めることもできます。
振り込みを止めた場合は、その従業員の給料は振り込まれず、本部からオーナーの口座に、振り込まれることとなります。
つまり、この給料を受け取るには、直接お店に取りに行く必要があるということです。
冒頭でも申し上げましたが、給料を受け取るのは当然の権利です。
ただ、もし店側が給料の振り込みを止めた場合は、それを取りに行かなければならないのです。
もし、何も言わずに、突然バックレたなら、かなり行きづらいですよね…
行くのが嫌だからって、泣き寝入りしますか?
何故、オーナーは振り込みを止めるのか?…
様々な理由が考えられます…
理屈で言えば、例えば制服などを貸し出してる場合には、それを取り戻す必要があるから…
もちろん、オーナーは給料は払わなくてはならない事は理解してます。
ただ、本音は、突然バックレたことに、腹が立ってるかもしれません…
何か不手際があったのか、理由が知りたいのかもしれません…
良い関係が築けてたと考えてるなら、とてもショックを受けてるかもしれません…
何れにしても、最後に何かしらのコンタクトを取ることで、気持ちを整理をして、給料を手渡しで渡したいと考えて、振り込みを止めたと考えられます。
もちろん中には、これらの行為が時間の無駄だと考えるオーナーなら、振り込みを止めず振り込み、そのまま退社扱いにする可能性もあります…
バックレたい理由は?…
そのそも何故、あなたはバイトをバックレようと考えたのでしょうか?
人間関係がうまくいかない…
接客に嫌気がさした…
辞めたいと伝えたのに、辞めさせてくれない…

様々な理由が考えられますが、もし今回、ストレスなく、うまくバックレることができたとしても、きっとまた別のバイトでも、同じことを繰り返してしまうでしょう。
バイトを辞める!と伝えることは、幾つになっても言いにくいことです…
しかし、そこから逃げてしまえば、逃げ癖がついてしまい、また同じことを繰り返すことでしょう。
もし、自分の都合だけで、バイトをバックレようと考えてるなら、しっかりと退職の意思を伝えて、最低でも2週間は頑張る!
店にとやかく言われるなら、1か月程度は頑張ることを伝えて、それ以降は毅然とした態度で、勤務できないことを伝えましょう。
「次の人が決まるまで頼むよ…」
このように、それでもまだゴチャゴチャ言うなら、管轄の労働基準監督署に相談しましょう。
この記事のまとめ
例えバックレたとしても、働いた分の給料を貰うのは当然の権利です。
ただ、振り込まれなければ、給料を取りに行かなければなりません。
取りに来ないからと言って、店から電話がかかってくることは恐らくないでしょう。
法定にはもらう権利があっても、あなたの他に、給料を取りに行くことはできません。
もしかしたら、とても嫌な思いをして、バックレることを決断したかもしれません…
社会に出れば、理不尽なこともあります。
それでも、しっかりと辞めるという意思を伝えることは大切です。
それでまだゴチャゴチャ言うなら、法的には2週間前には辞められるはずだということを主張して、しっかりと退職の意思を伝えた上で、辞めることをお勧めします。
今回も、最後までお付き合いいただき、ありがとう御座いました。