コンビニ_オーナー…
コンビニ_オーナー_独立…
こんなキーワードで検索すると、上位に表示される記事は、ほぼネガティブな情報ばかり…
この記事は、コンビニオーナーを検討されてるなら、大変有意義な情報になると自負してます。
結論から申し上げますと、私はコンビニのオーナーになったことで、それなりの経済力と自由な時間を手に入れれることができました。
本記事では、契約社員を経てコンビニオーナーになるメリット、デメリットを、私の経験からお話させていただきます。
また、コンビニ経営で失敗しないために、もっとも重要なことは何か?
実際にこの目で目撃した現実を、私の実体験からお話しさせていただきます。
これから、コンビニ経営を目指す方にとって、少しでも有益な情報になれば幸いです。
コンビニの契約社員を経てオーナーになるメリットとは?経営成功の秘訣は一択です!
当時、サラリーマンをだった私が、ある日ふと目に留まったのが…
コンビニの契約社員からオーナへ転身!!
スマホ画面のそんなタイトルの記事でした。
当時の私は、務めてる会社の方針に少し嫌気がさしてたところでした。
元々、独立すること自体には興味があり、やるならフランチャイズかな…
そんな風に考えてたこともあり、その場で即電話してエントリー…
面談を取りつけました。
ミニストップの契約社員…
当時、私の目に留まったのは、業界4位のミニストップでした。
ミニストップは、私の実家の一番近くにあったコンビニだったこともあり、よく利用してました。
当時のミニストップは、ハンバーガーやホットドッグとポテトのセットを店内で調理して提供してました。
夜中に小腹がすいたときなどに、とても重宝しました。
実際によく利用してたこともあり、イメージがとてもよかったのが選んだ理由です。
契約社員を経て、コンビニオーナーになる最大のメリットは、、給与をもらいながら、最長で1年間(当時)、コンビニの業務を学びながら、同時に経営も学べるという点です。
直営店社員も、そのつもりで私たちを徹底的に指導してくれます。
面接から採用、その後の研修を経て、直営店に配属されるまでの流れを簡単に紹介します。
1.1次、2次面談…
まずは、その地区の本部開発部署の担当さんと面談を行います。
開発部署とは、新店の候補となる物件を探したり、オーナー候補の方と面談をしたりと、新店をオープンに導くまでの部署となります。
この1次面談に通ると、今度はこの部署の上席の方との2次面談に進みます。
契約社員として雇用したにも関わらず、契約期間満了に伴い、独立はせずに退社されてしまうことを避けるため、志望動機や経営計画など、コンビニオーナーになる意気込みのようなものを、2次面談では徹底的に聞かれます。
2次面談は、本気でオーナーを目指してないと判断されれば通りません。
私が思う正解は…
どんな店にしたいか?
近隣住民の方に、愛される店作りをしたい。
今後やってくる高齢化に伴い、お年寄りなどの生活弱者に寄り添いながら、そのような方々にも気軽に使っていただける、そんな店作りを目指したい。
ミニストップの特徴でもある、手作り商品を充実させて、他のコンビニと差別化して勝負したい。
このように、より具体的な経営戦略を示すことが、とても大事となります。
逆に、私が思うNGは…
大手フランチャイズのコンビニ経営で、安定した商売がしたい。
大手の傘の下で、安心して仕事がしたい。
理由として、あながち間違ってるとは思いませんが、契約社員としての入社を目指すなら、このような理由は胸にしまっておいてください。
2.トレーニングセンターで研修…
面接も通り、無事に採用されると早速トレーニングが始まります。
ミニストップは、千葉県稲毛市にある直営店舗の2階に、充実したトレーニング施設があります。
そこには、ミニストップの店舗と同様のキッチンが、トレーニング用に完備されてて、隣には講義室も用意されてます。
ここでは6日間、9時~17時まで(当時)、きっちりトレーニングを積みます。
ここには、全国から契約社員となったオーナー候補のメンバーが集められます。
地方から出てきたメンバーは、近くのホテルに滞在しながら学ぶことになります。
私が研修を受けたときは、10名近くの同期がいたと思いますが、名古屋や静岡など、遠方から来てるメンバーもたくさんいました。
20代前半~40代後半ぐらいまでの、割と若いメンバーが多かったと思います。
独身のメンバーも多かったことは少し驚きました。
ミニストップは、研修を経て試験に合格すると、1人でも開業することが出来ます。
学科では、ミニストップの経営理念などを徹底的に理解し、小テストのようなものまであります。
想像してたよりも、はるかに厳しく、通勤電車の中はもちろん、自宅に帰ってからも、テストの前日は試験勉強が必要でした。
実技の研修では、ミニストップのシンボルである、ソフトクリームやハロハロの作り方から提供まで、きっちり指導を受けます。
ソフトクリームやハロハロは、作り方はもちろん、分量や見た目の美しさまで求められます。
マニュアルを見ないで出来るまで、何度でも、徹底的にトレーニングします。
実技にも試験がありました。
久々に真剣に勉強したと思える6日間で、1人も脱落することなく、研修を終え、同期のメンバーは、辞令がでた店舗に配属されました。
基本は、自宅から近くの直営店に配属されます。
3.店長トレーニング(3ヶ月)…
ホームページを閲覧すると、現在は5ヶ月を目途に独立を目指すとありますが、私が入社したときの契約期間は最長で1年間でした。
まず、最初の3ヶ月は、直営店の店長の下で店長職を学びます。
実店舗では、実際に働く従業員さんたちとコミュニケーションを取りながら同じ立場で働いたり…
ある程度の仕事を覚えてからは、副店長のような立場で振るまいます。
当時の契約には、最初の3ヶ月のトレーニングに、もう1つ大きな試練がありました。
4ヵ月目以降の契約を勝ち取るためには、筆記試験(店長昇格試験)をクリアしなくてはなりませんでした。
実店舗で勤務しながら、千代田区にあるミニストップ本社での研修に定期的に参加します。
研修は全て、コンビニ経営とミニストップに特化した内容で、従業員とのコミュニケーション能力の向上や発注コントロールから、ソフトクリームのコーンに使用する原材料など、かなりマニアックなことまで学びます。
筆記試験は、勉強しなければ絶対にクリアすることの出来ない内容でした。
合格点数は、当時確か90点以上だったと思います。
筆記試験は、ミニストップの旗艦店で定期的に行われ、旗艦店の店長が採点します。
ちなみに、雇用はミニストップの契約社員となるため、法定通り休みもありましたが、最初の3ヶ月の店長昇格試験をクリアするためには、実務と自宅での勉強も必要となり、中々タイトな3ヶ月となります。
給料は1ヵ月27万円貰えることもあり、足かせで入社したようなメンバーは、ここで脱落します。
※27万円には、残業45時間も含まれます。
私の配属された直営店でも、私より数ヵ月先に配属されたメンバーが2人いましたが、1人は店長昇格試験を1回目で突破し、別店舗の直営店店長として配属されましたが、もう1人は3回試験に落ちて、契約更新はできず、そのまま退社しました。
「給料がよかったから入社したので…」
捨て台詞にそう言い残して…
ちなみに、試験に突破して店長として直営店に配属されたもう1人の先輩は、後に1人で独立しました。
彼は、確か20代後半での独身でした。
3.店長トレーニング(4ヶ月~12ヵ月)…
試験を無事に突破すると、店長として、直営店に配属されます。
直営店の店長として配属されてからも、最初の3ヶ月間とやることは一緒です。
ただ、自分の上に店長がいなくなり、自らがお店全体をコントロールすることになります。
ここからは直営店の店長として、また疑似オーナーとして店を回していきます。
1.従業員とのコミュニケーションスキル…
コンビニ経営する上で、従業員とのコミュニケーションスキルは、最も重要なスキルです。
ここからは、店長として、ある意味オーナーと同じ立場で、従業員さんとコミュニケーションを取りながら、うまく店を回すことが求められます。
私が配属された店舗には、10年以上務めてる、ベテランのスタッフさんが数人在籍してました。
3ヶ月の研修で配属された私よりも、当然ですが知識も経験も豊富です。
このような従業員達を、うまくコントロールすることが、私は最大の課題だと思います。
私は前職で、それなりに部下もパートさんもコントロールしてましたので、今回はその経験が生きましたが、人を使った経験が無い若いメンバーだと、中々の試練になると思います。
仕事が出来るベテランであればあるほど、癖は強くなりますからね…
従業員をうまくコントロールすることが出来れば、いい意味で楽出来ますし、逆に出来なければ、全て自分で抱え込むことなってしまいます。
特に1人で独立するなら、絶対に必要なスキルです。
2.店舗のコントロール…
店舗をコントロールしながら、当然次の試験にも備えなければなりません。
ここからは、学科の講義だけでなく、担当地区マネージャー(本社社員)による店舗チェックが、定期的に入ることになります。
ちなみに、それとは別に、店舗には必ず担当SA(本部社員)が1人つきます。
担当SAは、店舗のアドバイザー的な役割で、これは独立してからも同じです。
担当地区マネージャーの訪問は、商品にきちんとプライスがついてるか、新商品の売り場はできてるか、期限切れの販促物はないかなど、定期的に徹底的にチェックされます。
コンビニは、ほぼ全てのカテゴリーで、新商品が毎週発売されるため、売り場には常に変化が求められます。
特に、新商品は利益率も高いので、売り場では※フェイスを広げてのアピールが必要となります。
※フェイス広げる(売りたい商品を広げて陳列)
また、本部でも、定期的にキャンペーンが組まれるので、販促物なども常に新しくなります。
これらを全て、自分1人でコントロールすることは不可能です。
うまく従業員さんとコミュニケーションを取りながら、任せるところと自分で熟すところを見極めることが、コンビニ経営にはとても重要です。
出来れば、日中に1人、深夜に1人は、信用できる従業員を育てて配置することが理想です。
いや、もし1人で経営するなら必須かもしれません。
最低でも、2人育てられなければ、オーナーが休みを取ることは難しいかもしれません…
最終試験では、筆記試験同様に、店舗チェックで90点以上が必要となります。
2.発注コントロール…
発注業務も、ここで徹底的にたたきこまれますが、廃棄金額についてはそこまで責められません。
むしろ、私についてくれた担当SA(社員)は…
「今のうち(直営社員のうち)に廃棄をたくさんだして、うまく分岐点を見極めてください!」
そう仰って、指導いただきました。
売り場は賑やかな方が、来店してくださったお客様には、満足して選んでいただくことが出来ますが、売れなければ廃棄となり、もちろん利益を削ります。
発注は、このコントロールがとても難しく、直営店の契約社員のうちに、徹底的に勉強させていただくことができました。
廃棄コントロールは、人件費と同様に、直接利益を削りますので、この期間に徹底的に学べたことは、後の経営に大きく役立ちました。
4.従業員の採用…
欠員がでれば、当然新しい従業員も募集します。
ここでも、様々な対策を勉強させてもらいます。
タウンワークなどの広告媒体に、経費をかけて募集させていただいたり、店内にポスターを掲示して訴求したりします。
募集の手書きPOPなど作り配ったりもしました。
当然、面接も自身でおこない、採用の合否も、全て自分自身で判断します。
また私は、トレーニングも含めて、ある一定期間は夜勤も経験しました。
私が働いてた直営店は、ベテランの夜勤スタッフが2人いたので、割と安定してたのですが、勉強の為、毎週日曜日の1回だけ夜勤に入りました。
特に清掃業務は深夜に行われることが多く、私の働いてた直営店では、ソフトクリームを作る機械の分解洗浄は、週に1回の実施が必須で、毎週日曜日の深夜の定時業務でした。
深夜従業員は、ベテランになればなるほど、かなり癖が強くなるので、うまくコントロールするためにも、ある程度は経験することをお勧めします。
コンビニ経営で夜勤スタッフのコントロールは、自分の体力為にも絶対に必須です。
4.物件紹介…
様々な研修を経て、10ヵ月~11ヵ月頃を目安に、物件紹介も入るようになってきます。
物件紹介をしていただくには、ある程度の卒業見込みが必要です。
このあたりで、最初に私を契約社員に導いてくれた開発担当者が店に現れます。
私の最初の物件紹介は、ガソリンスタンドでした。
現在、営業中のガソリンスタンドが閉店する予定で、そこに新店としてオープン予定とのこと…
そんな感じで、私は都合3ヵ所紹介してもらい、3ヵ所目で独立を決めました。
5.経営コントロール…
独立が決まると、経営に必要な経理の勉強もします。
コンビニオーナーは、店の経営に注力することが求められ、経理は全て本部が請け負います。
PL(損益計算書)とBS(貸借対照表)は毎月と年末、消費税計算書も毎月と年末に本部が算出してくれますので、確定申告に必要な資料は一通り揃います。
独立と同時に税理士と顧問契約をすることがベストですが、確定申告に必要なPL(損益計算書)とBS(貸借対照表)、消費税計算書は揃ってますので、出来る限り安くやってくれるところを探してください。
月に2万~3万程度(年24万~36万)で、確定申告と年末調整込みが相場かと…
夫婦での経営や、親族に手伝ってもらえるなら、非営利団体の青色申告会に加盟すると、年3万円で、確定申告から年末調整まで、一通り指導してくれますので、経費削減につながるし勉強にもなります。
私は妻の協力が得られたので、税理士にはお願いせず、青色申告会に加盟しました。
ここまで約1年間、私は給料を貰いながら、コンビニ経営を学ぶことができたことで、全く不安なく、経営に臨むことができました。
5.最大のメリットとデメリット…
契約社員を経験してから、オーナーになることは、資金面でも、かなりのメリットがあります。
研修費用がなくなり、約100万程度免除になります。
しかし、最大のメリットは私は時間ではないかと思います。
コンビニのフランチャイズ経営の成功は、本部の看板と立地で90%は決まります。
どれだけ勉強して、優秀な成績を収めても、立地を間違えてしまえば経営は難しくなります。
つまり、在籍した期間に、どの程度の物件を紹介してもらえるか?
物件は水物で、数ある優良物件の中から1つを選ぶわけではありません。
全国で飽和してるコンビニを経営するわけですから、完璧な物件など、むしろ1つもありません…
難しい選択の中から、1つ選ぶと考えていただいた方が適切でしょう。
つまり、在籍した期間に優良な物件がでてくるかは、運にも大きく左右されるのです。
契約社員として働いてる期間は、物件を見定められる期間にもなり得るので、とても重要です。
逆に、優良な物件がでなければ、絶対に無理に独立することはお勧めしません。
契約社員としてお世話になった恩もあるので、判断はとても難しいですが、納得のいく物件がでてこなければ、独立は絶対にお勧めしません。
私は、物件選びの失敗で閉店したオーナーを何にも見てきました…
コンビニ経営は、そんな簡単ではありません。
そして最大のデメリットは、独立を断った瞬間に、一旦職を失うことです。
この記事のまとめ
今回は、契約社員になってから、独立までの道のりを、重要なポイントを交えながら、簡単に説明させていただきました。
必要な資金や経費などは、また別の記事で紹介させていただこうと考えてます。
コンビニオーナーを目指すなら、私は契約社員を経て、独立することをお勧めします。
ただし、納得できる物件に巡り合えなければ、妥協で独立することだけは、絶対に避けましょう。
半信半疑で独立を決めてしまった同期もいましたが、予想通り中々利益を出すことが出来ず、人件費を削るために、毎日1人で夜勤に入ったりしてます。
私は運よく好立地で出店できましたので、毎月50万~60万程度の利益を安定して稼ぐことが出来てます。
改めて申し上げますが、コンビニ経営は立地の良し悪しが全てです。
100%間違いない物件など、絶対にありませんが、通勤距離も含めて、納得できる物件に巡り合うことができたときだけ勝負しましょう。
今回も、最後までお付き合いいただき、ありがとう御座いました。